元プランナーが他では聞けない少人数の結婚式のちょっとした疑問や気になるあれこれをまとめてみました☆

幸せを見届ける分身の白いチョウチョ

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チョウチョ
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結婚式ではこれは絶対に譲れないことってあると思うんですよね。

それは日取りだったり、会場だったり、和装がしたいだったり、楽器演奏がしたいだったり、予算だったり、それはもう人ぞれぞれ。

他の人から見たら何で?ってことでも、自分にとってはすっごく大切なことだったりするワケです。

 

そこで今回ご紹介するのは絶対譲れないことを最優先したからこそ心から良かったと思える結婚式になったというお話。

✔ 式場選びに迷っている

✔ どんな結婚式にしようか悩んでる

✔ どういう結婚式にしたらよくわかんなくなくなってきた

 

そんなお2人にもう一度結婚式で絶対に譲れないものは何かを考えてもらえたら嬉しいです(´▽`*)

 

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下見で聞いた 結婚式のたった1つのこだわり

まずは今回のお話の主人公のお2人からご紹介しますね。

 

今回のエピソードカップル

一言で言うとすっごくオトナなお2人。

言葉は少ないけど妻のことをいつも気遣う自営業の夫Kさんと、文句なんて絶対に言わないであろう夫をそっと支える優しい妻Nさん。

自分達のことを進んで話すタイプではなく、いつもこちらの話を聞いてるスタンス。

でも打ち合わせや衣装合わせを重ねるうちに新婦Nさんが2人のことや家のことを段々と話してくれるようになりました。(*´▽`*)嬉しい♪

 

 

ウチの式場は基本的に下見から当日まですべて同じ担当者が行うので、どういう人達なのかとか、どういう結婚式にしたいのかを理解した上で打ち合わせをすすめてるんですね。

 

で、このご夫婦が下見の時に言ってたことはなるべく早めに式と親族だけの簡単な食事会ができればいい。

唯一のこだわりと言えば挙式から会食までを昼の時間帯に終わりにしたいってことだけでした。

 

なんでも体が悪くずっと入院したままの新婦の父がいるので、体調が良ければ昼なら参列できるかもしれないし、最悪参列できなければ式が終わり次第すぐに病院に向いたいとのこと。

でもあいにくトップシーズンということもあり希望する昼の挙式+会食があいてた日はあんまりお日柄のよろしくない日。

 

翌月にすればお日柄の良い日に空きがありますが…

と伝えると

父もいつまでもつかわからないので、空いている日でいいです。

と日にちを決めてくれました。

 

 

 

運命の結婚式当日

そして迎えた結婚式当日。

 

みんなが参列を期待していた思いとは裏腹にお父様の要体が良くなることはなく、結局欠席。

でも前の日には病院に行って明日は結婚式だからね、終わったら来るからねって言ってきたそうで。

 

そう、Nさんお父さん思いですっごく優しい女性なの(*´▽`*)

だからこそお父さん、花嫁姿見たかっただろうしバージンロードもすっごく一緒に歩きたかったんじゃないかなと思います。

 

そんな思いを込めた式の入場は2人入場。

扉が開き2人で入場していく後ろ姿は一緒に歩けなかったお父さんの思いも込めて一歩づつ一歩づつかみしめるように歩んでいったのがすごく印象的でした。

 

 

挙式はもちろん会食も本当にシンプルで特にこれといった演出もないんだけど、終始和やかな雰囲気。

そう、会食会ならみんなが楽しくご飯を食べてお酒を飲んでるだけでもなんかいいのよね(*^^*)

 

お2人の人柄の良さを思わず納得しちゃうくらい、ご両親をはじめすっごく感じのいいゲストばかりでした。

 

 

 

そして会食会も滞りなく進み、お開きに。

お引き上げも清算も手際よく済ませたお2人は足早に車へ向かいます。

 

そこで私はお父さんに是非見てほしい!2人が会食中に印刷しておいた教会で撮った2人の写真を渡しました。

もちろんいつもこんなことはしないです。

でも2人のこだわりは結婚式を無事に終え、お父さんに花嫁姿を見せてあげることだと知ってたから。

すっごく喜んでくれたNさんの顔は今でも忘れられません。

 

「お父さん楽しみに待ってるだろうな。すっごくキレイなNさんの花嫁姿見たら病気も治っちゃうかも。」

そんなことを思いながら2人を見送りました。

 

 

 

式後に届いた妻Nさんからの1通のメール

そしてお2人の式から1カ月ほどが経ったある日。

新婦Nさんからお礼のメールが届きました。

 

結婚式当日まではそれこそ毎日のようにメールをくれた人も、式が終わればぱったりなくなります。(そりゃそうだw)

でもね、頻繁にメールしていた人ほどもう来ないと思うとめっちゃ寂しいの(;´Д`)

 

猛烈にアピールしてきた男子が、ある日を境にぱったり連絡をくれなくなるみたいな。

いつも小言ばっかり言ってたお母さんから、急に何も言われなくなってしまうような。

大好きな有名人のつぶやきが急に止まってしまうみたいな…これはちょっと違うかw

 

ま、そんな感じでNさんとのメールも楽しませてもらってました(*´▽`*)

 

 

そんなNさんからの久しぶりのメール。

何だろう?ってルンルンしながら(古っ)メールを開くと、そこにはNさんらしい挙式や会食に携わってくれた全スタッフ、そして私へのお礼が丁寧につづられていました。

 

 

そして中盤

「あの日、父は私たちが病院に駆けつけるのを待っていたかのように息を引き取りました。」

とありました。

 

 

 

ちょっと何言ってんのかわかんないんですけど・・・

 

 

 

そしてメールは続きます。

 

お父様の手を握りながら結婚式の写真を見せ、無事に終わったよと報告すると嬉しそうにうんうんと頷いていたこと。

呼吸器に繋がれながらもなんとか私達たちが来るまでとがんばってくれた父には感謝しかないということ。

最期はみんなに見守られながら安らかに眠りについたこと。

 

そして実は結婚式の外でのセレモニーの時、ずっと私の周りを白いちょうちょが飛んでいたんです。

今思えばあのちょうちょは父だったよね、きっとお祝いがしたくて結婚式を見に来ていたんだねとみんなで言ってたんです。

本当に父に晴れ姿を見せることができて良かったです。そしてそちらで結婚式ができて本当に良かったです。ありがとうございましたと書かれていました。

 

 

…お父さん、チョウチョになって見に来てたんだね

 

 

もう朝からパソコンの前で大号泣(┳Д┳)

気付けばみんながひくほどオエオエ泣いてました(笑)

 

 

 

お父様が亡くなられたことは本当に悲しいことです。

しかもそれが自分の結婚式の日だなんて…。

でもね、本当に良かったって思うんです。

 

もしあの時お日柄を優先して翌月にしていたら

もうちょっと遅めの挙式と夕方からの会食を選んでいたら

お父様には晴れ姿を見せられなかったかもしれません。

 

 

2人のこだわりはなるべく近い日程で、昼のうちに食事会まで終わること。

それを曲げずに結婚式を決めたからこそお父様に花嫁姿を見せることができたし、後悔のない心から良い結婚式だったと思えたんです。

 

きっと今でも白いチョウチョを見るとあの日のことを思い出しているのかもしれませんね。

 

 

 

分身のチョウチョが教えてくれたこと

結婚式を決める時。

それぞれに事情があって、譲れないことってありますよね?

 

でも色んな式場を見るとそれもいいなって思ったり、色んな人の意見を聞くとこれもしなきゃいけないかなって思ったりして、はじめのこだわりからどんどんズレて行っちゃうことがあるんですよね。

いいんですよ、いっぱい迷って。

 

でもどうしたらいいかわからなくなったら、結婚式での一番のこだわりを思い出してください。

それを譲らないことが後悔のない、心から良かったって思える結婚式になりますから。

 

 

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